JANTZEN COLUMN vol.21
ホームパーティやBBQのお供にいかが?
オレゴン州のクラフトビール6選を飲み比べ
2023.07.24

ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。

vol.21では、夏の手土産やホームパーティ、BBQのお供にもぴったりな、パッケージも味も個性豊かなクラフトビールをご紹介。ジャンセン縁の地・オレゴン州ポートランドをテーマにした山梨のビアバー「PORTLANDIA Cider Bar & Cafe (ポートランディア サイダーバー&カフェ)」のオーナー・小原 治さんのセレクトから、6種のオレゴン州のクラフトビールを飲み比べてみました。

コク深い苦味が楽しめる度★★★
Migration Brewing「Straight Outta Portland IPA」

Migration Brewing「Straight Outta Portland IPA」


まずは、ポートランドのブルワリー〈Migration Brewing(マイグレーションブルーイング)〉より、「Straight Outta Portland IPA(ストレートアウタポートランドIPA)」。トロピカルでジューシーなアロマと爽やかなフィニッシュのウエストコーストIPAで、爽やかさの中にコク深い苦味が感じられるところも印象的。


心躍る苦味と甘い後味が楽しい度★★★
Caldera Brewing「Oregon IPA」

Caldera Brewing「Oregon IPA」


続いて紹介するのは、〈Caldera Brewing(カルデラブリューイング)〉の「Oregon IPA(オレゴンIPA)」。キャンプやハイキングなどのアウトドアシーンに似合う、グリーンのパッケージが目印。ボディは軽い飲み心地ながら、苦味があり、ホップの香りがツンと漂うIPA。喉を抜ける後味の甘さが印象的なビール。


オーソドックスでクリアな味わい度★★★
Ecliptic Brewing「Starburst IPA」

Ecliptic Brewing「Starburst IPA」


〈Ecliptic Brewing(エクリプティク・ブルーイング)〉もポートランドのブルワリー。コズミックなパッケージの「Starburst IPA(スターバーストIPA)」は、衝撃的なホップのアロマとフレーバーが香るIPAで、アルコール度数は強め。今回のラインナップの中では比較的クセがなくシンプルな味わいなので、はじめてIPAを飲む人にもおすすめ。


海辺での乾杯に選びたい度★★★
Breakside「Rainbow & Unicorns」

Breakside Brewery「Rainbow & Unicorns」


ネーミングがそのままパッケージデザインに反映されているところもユニーク。ポートランドの醸造所〈Breakside Brewery(ブレークサイドブルワリー)〉の「Rainbow & Unicorns(レインボーアンドユニコーン)」は、ピーチやアプリコットとパイナップルのフレーバーも感じる、ジューシーでトロピカルなセッションIPA。特に濃い味の料理との相性が良い。ちなみに“IPA”はホップの苦味が強く、泡が立ちやすいのが特徴。


エアリーで爽やかな苦味度★★★
EX Novo Brewing「Perle Haggard Pilsner」

EX Novo Brewing「Perle Haggard Pilsner」


ポートランドのブルワリー〈EX Novo Brewing(エクスノボブリューイング)〉の「Perle Haggard Pilsner(ペールハガードピルスナー)」。トラディショナルなジャーマンスタイルのピルスナーで、甘いモルトとわら、ハチミツの香りに加え、フローラルで土の様な風味があり、すばらしく爽やかなフィニッシュを楽しめるビール。


癒しの一杯に飲みたい度 ★★★
Rogue「Hazelnut Brown Nectar」

Rogue「Hazelnut Brown Nectar」


〈Rogue(ローグ)〉の「Hazelnut Brown Nectar(ヘーゼルナッツブラウンネクター)」は、伝統的なヨーロピアンスタイルのブラウンエールにヘーゼルナッツを加えたビール。香ばしく、ナッツの味と風味が特徴。ダークチョコレートを思わせる甘い香りがあり、苦味が弱く、ほっと一息つきたいときのビールに良さそう。“お疲れさま”のプチギフトとして選ぶのも手。


INTERVIEW


今回紹介したのは、数々のビールをセレクトしていただいた中から厳選した6種のオレゴンビール。 オレゴン州ポートランドでの在住経験もある小原さんに、オレゴンビールらしさや今回の選定のこと、おすすめのおつまみについても伺ってみました。


———オレゴン州のビールらしさとは? また、日本のビールとの違いを感じるのはどのようなところですか?
「ポートランドだけでなくオレゴンの住民は、特に自分達の文化や個性を大事にしていて、アメリカの中でもユニークなカルチャーを育んできました。地ビール作りの面だけを見てもポートランドには人口比で考えると全米で一番多くの地ビール醸造所兼バーがあると言われています。それぞれの醸造所で個性的なスタイルのクラフトビールを製造していて、それぞれにファンも多く、地ビールコミュニティーの横の繋がりも強く共存共栄の文化もあるように思います。オレゴンの人達はバドワイザーなどの大手ビールメーカーの製品よりもローカルの地ビールを好んで飲んでいる印象。スーパーで売られているビールも商品棚の8割くらいは地ビールではないでしょうか」(小原さん)


———今回セレクトした商品について、選んだ基準は?
「選んだ商品で現地でもよく知られていて人気の高いブルワリーの商品や、ブルワリーの地ビール醸造に対する取り組み姿勢などを踏まえてセレクトしました。例えば〈ROGUE(ローグ)〉は、自社農園を持っていてビールに使う原料のほとんどを自社栽培しているそうです。〈EX Novo Brewing(エクスノボブリューイング)〉というブルワリーは、全米初の非営利ブルワリーで利益の100%をチャリティー団体に寄付しているらしく、〈Breakside Brewery(ブレークサイドブルワリー)〉は、従業員全員が会社のオーナーになっているという先進的な醸造所。〈Caldera Brewing(カルデラブリューイング)〉は缶詰めのクラフトビールの先駆けで、常に実験的なビールを作り出していて国内外で多くの賞を受賞しています」(小原さん)


———合わせて楽しみたい、おつまみのことも教えてください
「クラフトビールは全体的に個性の強い味のものが多いので、おつまみとして選ぶフードもチーズやサルサ、トルティーヤチップスといった、比較的味の濃いものがおすすめ。また、ポートランドの位置する西海岸はメキシコからの移民が多く住んでいることもあり、メキシコ系のレストランや料理メニューが多く見られます。現地のビアバー等でおつまみとしてよく出ているのは、タコスやナチョス、トルティーヤチップスなど。PORTLANDIA Cider Bar & Cafeでも提供しています」(小原さん)

「PORTLANDIA Cider Bar & Cafe」
住所:山梨県甲府市朝日5-6-11 サンハイツひぐち 1F
時間:12:00~21:00(日曜 ~20:00)、月曜定休
Instagram:@portlandia_cafe

【SHOP NEWS】
8月5日(土)に「PORTLANDIA Cider Bar & Cafe」がある朝日通りにて、地域恒例の夏祭りが開催予定。
例年、道路は歩行者天国になって屋台やアンティークマーケットなどが通りいっぱいに並びます。ステージでは、バンドや太鼓演奏などの催しも。子どもからご年配の方まで楽しめるお祭りなので、近くを訪れる予定がある方はお店と合わせてぜひ足を運んでみて。

関連記事:JANTZEN COLUMN vol.5 ポートランドな週末トリップ!
山梨・甲府「ポートランディア サイダーバー&カフェ」に行ってみた
URL:https://www.jantzen.jp/2022/01/27/jantzen-column-vol-5/

photograph_Yume Takakura / edit & text_Ryoko Suzuki