ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。
vol.13では、素敵な自宅空間を作る上で考えたい、インテリアグリーンを特集。今年オープンのプラントショップ「BABABA flower design」にて、初心者でも育てやすいものや珍しさを感じるものなど、同店の豊富なグリーンの中でもマストでチェックしたい9種を教えてもらいました。
「フィカス(ベルベット)は、葉の全体が細かい毛で覆われて、まるでベルベットのような肌触り。ゴムノキの仲間の観葉植物です。緑色の葉とオレンジ色がかった枝の色のコントラストも美しいですよね。ゴムの木の仲間なので丈夫で育てやすいし、流通量の少ない珍しい品種になりますので、本当に気になっていて出会えたなら、ぜひ手に入れて」(BABABA flower design・鈴木さん。以下同)
「絵のような美しい葉模様が魅力的な、熱帯アメリカ原産の観葉植物・マランタ (レウコネウラ)。這うように伸びるので置きで飾ってもいいのですが、ハンギングにすると葉の裏の色も楽しめます。育て方のコツとしては、こまめな水やり。通常の水やり以外にもマメに霧吹き等で葉水してあげると◎。耐陰性もある程度あり、そこまで日光が入らない場所でも育てられます」
「大形となるシダ植物で、亜熱帯〜熱帯にて樹木などに着生して、大きく葉を垂れ下げるネフロレピス(フルカンス)。葉の一枚一枚が波打ったようなウエーブを描き、葉先が割れて魚の尾びれのような形をしていることから“フィッシュテール”とも呼ばれています。耐陰性はありますが、直射日光が直接当たらない明るい室内で、水をたっぷりめに与えることを意識して管理すると大きく元気に育ちます」
「中南米原産のサトイモ科の観葉植物・フィロデンドロン(バーキン)。新芽の時には美しい線上の斑が入り、葉が成長するにしたがってシンプルなグリーンへと変化する特徴があります。明る室内でも陽のあたりにくい場所でも育てることができ(耐陰性がある)、寒さにだけ気をつければ、気根を生やし、どんどん伸びていく。育てやすい植物です」
「リプサリス(ミクランサ)は、サボテンの仲間。この“ミクランサ”は、リプサリスの中では葉が太くて硬い、男前な品種。頻繁な水やりや手入れが必要なく、比較的耐寒性があるので、見た目から受ける印象より育て易いはず。茎は垂れ下がるように伸びるので、棚から枝垂れるように置いたり、ハンギング仕立てで飾ったりするのが◎」
「マダガスカルの南西部が原産の植物・パキポディウム(ゲアイ)。自生地では7m近くまで生長する大型種です。丈夫で育てやすいので、観葉植物初心者の方にもおすすめ。与える水は控えめに、屋外で管理し、陽の光をたくさん当てて育てます。ただ、寒さには弱いので、気温が10℃を下回るようになってきたら室内で陽が入る場所へ移して」
「世界に約650種が自生しているピレア。その中で“ペペロミオイデス”(品種名、ペペロミアのようなという意味)は、大きく多肉質なぷっくり&しっかりとした丸い葉っぱが特徴。リズミカルで個性的な佇まいが印象的です。生命力が強く、株元からは次から次へと新しい葉が出て、生長とともに子株もできて株分けできるほど。近年人気のある観葉植物です」
「ビカクシダは、アフリカやアジアなどの熱帯地域に生息する、多年草のシダ植物です。たれさがる葉が羽ばたくコウモリを連想させることから、別名“コウモリラン”とも呼ばれています。見た目は種類によっても変わりますが、育てる環境によっても大きく変わるため、育てがいがあり、インテリアとしても人気があります」
「エスキナンサス(ヤフロレプス)は、インドやマレーシアの熱帯植物で樹木や岩の上につるを伸ばし着生する植物。繊細で細長い葉を垂れ下げる姿がとても上品で、他のエスキナンサスとはまた違う魅力があります。開花期には赤い花を咲かせ、シンプルで美しい姿は飾る部屋を選ばず、多くの人におすすめできる品種です」
BABABA flower designでは、本記事で紹介したようなインテリアグリーン、プラント類をはじめ、生花、ドライフラワー、フラワーベース、プラントポットを取り扱う。植物や関連アイテムの提案・販売を通して自然のパワーや植物の美しさを感じてもらうことをテーマに運営しており、店舗以外にガーデン作り、店舗装飾等も手掛けている。
BABABA flower design
住所:千葉県野田市野田335(中村商店倉庫)
Instagram:@ bababa_1117_
※営業日時は、Instagramを要確認。
photograph_Yume Takakura
edit & text_Ryoko Suzuki