ジャンセン(JANTZEN)の理念や考えに基づき、そこから派生したライフスタイルに纏わる“ヒト・モノ・コト”にフォーカスしていく連載企画「JANTZEN COLUMN」。
第6回目は、コラム内ワークショップとして、春のワードローブがもっと愛おしくなるような一手間アレンジをご提案。刺繍アーティストのKanae Entaniさんを迎え、ジャンセンの新作シャツを彩る、刺繍レシピを教えてもらいました。シンプルなステッチを生かした図案なので、刺繍初心者さんもチェックしてみて!
リズミカルなステッチで、春の訪れを祝して。
Kanae Entaniさんの刺繍レシピ
今回Entaniさんが刺繍をするアイテムとして選んだのは、ジャンセン2022年春夏コレクションのひとつであるスタンドカラーのシャツ。シャツに用いられるような布帛の生地は、初心者でも刺繍しやすい素材だそう。
Feature item
準備するもの
・刺繍をするシャツ
・刺繍糸(お好みで)
・消せるボールペンおよび手芸用チャコマーカー
・糸切りばさみ
・刺繍枠(直径10cm程度のもの)
・刺繍針
刺繍手順とポイント
Entaniさんのレッスンシートを参考に進めていきましょう!
レッスンシートのダウンロードは こちら
【制作のポイント】
・特に指示のないステッチは、糸2本取りのバックステッチを採用。
・ステッチは全てなるべく等間隔になるようにひと針ひと針刺していく。
・糸はぎゅっとひきすぎないように気をつけて、優しく引いてあげる。(そうすると仕上がった刺繍の表面の風合いが良い塩梅に)
①
まずは左上のラインから。刺繍する位置に刺繍枠を取り付けます。
②
赤の糸のラインのみ、糸3本取りのバックステッチ。こんな感じではっきりとしたラインに刺繍できました。
バランスを見ながら他のパーツも進めていきます。
③
こちらの点線は、糸は通常の2本どりですが、
バックステッチではなく、ストレートステッチで。
④
ここまで進めて、
⑤
最後、仕上げのアクセントで、左上のモチーフ付近にもフレンチノットステッチをプラス。
⑥
今回の図案のフレンチノットステッチは全て糸2本どり・3回巻きです。
⑦
完成!
お好みでラメ糸を用いたステッチをプラスしたり、フレンチノットステッチの数を変更してもまた変わった印象が楽しめそうです。
また、この図案を応用して、胸ポケットや身頃だけでなく、襟元やカフスにモチーフの一部を施してみるのもいいでしょう。
ぜひ、今回の刺繍図案をベースに色々と自分らしいアレンジを加え、ハンドワークを楽しんでみてください。
【作家プロフィール】
Kanae Entani
19歳で渡英。イギリスの美術大学でテキスタイルデザインを学ぶ。
Donna Wilson, Lizzie Finnなどの元でアシスタントをした後に独立。2011年に帰国した後は個展を中心に刺繍アーティストとして活動を始める。刺繍というクラシカルな技法で、現実と空想の間にあるような世界を表現する。その他、アパレルブランドとのコラボレーション、刺繍を使ったNHK Eテレのアートワークの担当、不定期の刺繍ワークショップを開催など、活動の幅を広げている。2020年2月には、2冊目の著書『刺繍でABC』を文化出版より刊行。
WEB:http://www.kanaeentani.co.uk/
Instagram:@kanaeembroidery
Enataniさんによる、ジャンセンコラム内スペシャルワークショップ企画はいかがでしたか? ぜひ、おうち時間に楽しみながらトライしてみてくださいね。
JANTZEN COLUMUN vol.7は、3月中旬公開予定。おたのしみに!
direction & photograph_Yume Takakura
(Instagram:
@y_u_m_e_)
edit & text_ryoco.
(Instagram:
@merrymapleni)